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真珠の経年劣化なぜ?「お手入れ方法」「真珠の選び方」

 

こんにちは!

真珠の黄ばみなどの殆どが手入不足や注意不足で劣化させているようです。今回は、真珠の経年劣化・真珠の選び方・黄ばみについてお伝えします。

当サイトが参考になれば幸いです。

真珠の経年劣化なぜ?

真珠の劣化について

殆んどの方が手入れ不足や注意不足で劣化させてしまっているようです。

真珠の成分

真珠の成分は

 

  • 92%は炭酸カルシウムの無機成分=CaCo3
  • 5%はコンキオリン=硬たんぱく質の有機成分=Conchiolin

 

真珠は無機質成分92%の炭酸カルシウムできていますから無機質宝石である鉱物のダイヤモンドなどとあまり変わらないとも言えますが、5%のコンキオリンが微妙なさじ加減で変ってきます。

上記のポイントで説明したとおり5%の有機物が真珠の黄ばみ、変色の原因となります。ですから注意不足やお手入れが肝心となるのです。

真珠は加工されている?

真珠は採取してそのまま宝飾品としては売りに出せないんです。これは、天然でも養殖でも同じです。真珠の加工は大きく2つあります。

  • エンハンスメント
  • トリートメント

 

この二つになります。エンハンスメントは=強化すると言うことです。本来の真珠の美しさを引き出す加工となり、研磨・孔明・削り・漂白・染色・熱処理と言われる加工が施されています。リートメントは=治療ですね。染色、着色、放射線照射をして真珠の欠点や美しさを補って加工します。

真珠の選び方について

購入される時は巻きを重視すると良いですね。巻きが薄い物は必ず劣化します!また、デザイン重視で選ばれるのも良いと思います。

では、

・真珠の劣化

・選び方

・お手入れの仕方などを説明していきます。

そもそも真珠の種類は?

真珠の種類は、南洋真珠の黒蝶真珠、白蝶真珠、国産のアコヤ真珠、そして、湖で養殖される淡水真珠があります。

南洋真珠

南洋真珠の黒蝶真珠・白蝶真珠

 

インドネシアやタヒチなど南半球の温かい海水の中、大きな母貝で作るので生育が早く、10mm以上の大きなサイズが多く高級感、存在感があります。

真珠全種類の中では最も高額ですが、近年は供給量の増加によって大変お求め安くなりました。大粒の南洋真珠のネックレスや指輪は高級なセレブアイテムです。

 

アコヤ真珠

 

礼装用に多く用いられてきた馴染みの深い真珠。

アコヤ真珠のバロックやケシのデリケートでつややかな味わいは魅力的です。近年は日本以外の国でも養殖されるようになっています。

 

淡水真珠

 

主に中国の広大な土地に点在する湖で養殖され、多種多様な色や形があり、養殖技術が進んで、南洋真珠と同等のサイズの大きなものも産出されています。

他の真珠との決定的な違いは、真珠層が厚く(中心に核を持たない)、少々手荒い扱いや汗などの酸にも変質しにくく堅牢で、抜群の実用性と扱いやすさがあります。日常のおしゃれ使いや旅行先にも最適です。

真珠の繊細さ(経年劣化)とお手入れ方法!

真珠(パール)は、とても繊細なんです。汗や汚れをほうっておくと、黄ばむことはあります。常日頃のお手入れがとてもたいせつです!

真珠の繊細さについて説明していきますね。

真珠は酸に弱い!酸ですよ!酸!

真珠は、酸に弱い有機物なので、万が一!

酢、ジュース類、洗剤などに触れた場合すぐにガーゼなどで拭き取ってください。

温泉も禁物です。

真珠はカルシウムの結晶体

 

乱暴に言えば真珠はカルシュウムの結晶体です。他の宝石(ダイヤやルビーなど)と比べて非常にデリケートだと言えます。また、鉱物では無いので色々な影響を受けやすいのも事実です。

真珠:生活上で気をつける事

 

紫外線
太陽の光の降り注ぐ所に放置しておくと、紫外線により、真珠層が痛み、輝きが失われます。

 

蛍光灯
蛍光灯の光にも脱色作用があるので輝きが失われます。

 

人の汗
とくに恐ろしいのが人の汗などの酸類です。真珠の表層が溶かされ輝きを失います。個人差もあるのですが、人によっては、金のチェーンネックレスを変色させてしまうような強い酸性の汗をかかれる方もいらっしゃいます。

 

コーヒー
ネックレスにコーヒーなどがかかると染められてしまいます(コーヒーは染色力が強い)

 

香水 ヘアースプレー等

香水 ヘアースプレー等に気をつけて下さい。付いてしまった場合は普通のタオルでも良いので丁寧に拭いてあげて下さい。あまり力を入れると糸やワイヤーが伸びたり、金具を壊してしまう恐れが有りますのでご注意下さい。

真珠は超音波洗浄機はダメ

 

超音波洗浄機はいけません、真珠層の内部からダメージを受けます。

真珠のお手入れの仕方

 

汗やほこりが付いたままにしておくと光沢が失われ、変色などの原因になります。シリコンクロスなどの柔らかい乾いた布で丁寧に、こまめに拭いてお手入れしましょう。

真珠のお手入れ|糸替え

 

使用後には、眼鏡クロスやセーム皮や専用シリコンクロスなで汗を良く拭き取って、通気の良い所でケースにしまっているのが良いでしょう。また、2年に一回は糸替えをすると長持ちします。

一見すると輝きが失われたように見える場合でも、真珠の表面に汗が結晶化して、こびりついているだけの場合も多く見受けられます。糸替えと同時にクリーニングもお願いしてみてはいかがでしょう?

真珠の保管の仕方

貝から生まれる真珠はとてもデリケートです。熱や紫外線で色が変わるなど品質が劣化することがあります。日光のあたる場所や温度の高い場所には置かないようにしましょう。

真珠を使わずに保管していればどうなる?

 

真珠と云うのは有機宝石と言って、元が生物由来の宝石です。

鉱物の宝石と云うのは、大切に保管すれば経年劣化を起こしませんが、真珠は使わずに保管していても、生物だったものなので自然に経年劣化を起こします。

したがって、ヴィンテージとして高くなると云うことはなく、どんどん値打ちが下がってしまいます。

真珠は衝撃に強い

 

真珠は靭性(ねばり強さ)に富んでいるので衝撃には強いものの、モース硬度は3.5~4.5と低く、鋭利なものと接触すると傷になって残ります。

真珠は黄ばむのが本物の証

 

真珠というのは、黄ばんでくるのが本物の証です。大事に持っていてあげてください。使ったあと、汗を毎回丁寧に取ると、長く輝きを維持します。元には戻せないんです。古くなって変質するところも、独特の味だと思ってください。

真珠の相場:60年ものは?

 

60年前は、本物の真珠は今の相場から考えると2~3倍は高かったと思うので、当時はかなり高価なお買い物だったと想定出来ます。

ですので、60年前に購入したもの、と云う時点で買い取ってもらえない可能性もあります。黄ばんだ色を取り戻すのは難しいです。

真珠は鉱物ではない(有機宝石と言う元々生物に由来する宝石)ので、宝石の石と違い劣化してしまいます。

劣化する原因としては汗や化粧品などを含む化学成分が、真珠の艶を作っている真珠層に悪影響を起こしてしまう事が原因です。

それでも市販のパールクリーナーなどを使うと、艶などは少し取り戻すことが出来るようなので、ためしに使ってみてはいかがでしょう?

真珠の見方・考え方は?

真珠も人と同じように年を取ります。
【一生変質しない】と言う事はありません。
ただし、宝石類の中で真珠だけが、変化すると言う事ではありません。

真珠には個性がある

 

真珠には個性があり、以外に早く変色してしまう物、何十年も置きっぱなしでも変色しないものがあり、一概には言いにくい物です。どちらかと言うと高額な物ほど変質しにくい傾向にありますが、絶対ではありません。

真珠の好みの違いについて

 

ヨーロッパの好みは、

シルバー系が人気です。

 

プロの間の好みは、

クリーム系が人気です。

黄色味を帯びた色で真珠の質としては断然高い物が多いのですが、一般消費者さんには世界的に人気が無い

 

一般的な好みは、

ピンク系が人気です

 

真珠の好み|まとめ

なので、お色は主観の問題になります。

真珠の選び方

パールは真珠層という薄い膜が何層にも巻かれたものです。その層が厚いほど 輝きもよくて長持ちしまます。それなら経年劣化もほとんど影響ありません。

輝きのことを 照り と呼びます。艶がなくなっていると感じるようであれば磨けば元通りきれいになります。

真珠を磨くということは 真珠層を一枚はがすようなことですがミクロンの単位ですので 大きさが目に見えて小さくなるということはありません。

巻きを重視

 

 

質としては、真珠を顔に近づけて見て、自分の顔が細部まで真珠に写り込む物が【巻き】の良いも物と言えます。

相性の良い真珠

 

宝石、真珠の価値は、その品物を手に入れた経緯、誰にもらったか、なぜ買ったか、などの思い出とともに宝石なのです。ですから、ハッと見て心が引かれた真珠があなたと相性の良い真珠と言う事だと思います。

真珠を選ぶときはお店・店員が信用できるか

 

ショップによっては、同じ品質で値段が極端に違う時がありますからご注意ください。

値段の高い安は恐らく消費者の方には判別できないと思われますので、お店を選ぶポイントは、店員が信用出来て親切かどうかという事につきると思います。

クリーニングを受けてくれるか、糸替えも受けてくれるか、もちろん有料ですが、意外と出来ないお店も多いのです。

まとめ

真珠は大事にお手入れをしながら、楽しんで頂いているなら、そうそう、がっかりするような事態にはなりません。

手に入れた真珠のその時の思い出、苦労したお手入れの思い出と御自身の人生の思い出と共に末長くお楽しみ頂ければ良いのではないでしょうか。

 

最後まで、
ご覧いただきありがとうございます。